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削減できることも大きな利点

三次元コンピューターグラフィックス(CG)用のワークステーションで有名なシリコン・グラフィックス社は、スタンフォード大学のコンピュータ・サイエンスの教授であったジム・クラークが1982年に創立した会社です。クラークはコンピュータ上の表示を二次元から三次元にするために、データを入力するだけでリアルタイムで画像が表示できるプログラムを開発しました。これによって、航空機や自動車などの設計がより効率的にできることから、多くのエンジニアの支持を得、軍事用として、戦闘機の戦闘シミュレーションにも採用されました。しかし、冷戦の終焉とともに軍事予算が削減されたために、民生用の利用に転換し、その結果、映画「ターミネーター」での人間の体が自由自在に変化する画像や「ジュラシック・パーク」での恐竜の大暴れシーンなど、映画ファンの賞賛を受けました。この目覚ましい成功によって、CGは映画やTV製作に不可欠の技術となりました。この技術を使うことにより、大規模なロケーションが不要となり、映画の製作費用が大幅に削減できることも大きな利点です。

インターネットの場合はどうか

インターネットの場合はどうでしょう。まず、インターネットの原理としてお話しした鉄道のモデルをもう一度、思い出していただきたいのです。インターネットの世界というのは、既存のデータ通信の仕組みと違って、知性のない端末とホスト・コンピュータを結ぶためのインフラストラクチャーではないということが前提です。インターネットでは、コンピュータとコンピュータが話すのです。現在のコンピュータは非常に強力なCPU(中央処理ユニットと、大きなメモリーをもっています。そうしたコンピュータが両側にあることから、既存のデータ通信とは違う視点で、「中間」を考えることができるようになるし、そうでなければならないのです。いま多く使われているコンピュータを見てみると、パソコン上ではウィンドウズが動き、マッキントッシュOSが動き、OS/2が動きます。ワークステーションではUNIXが動きます。そしてそれらすべてのOSにはTCP/IPと呼ばれる、インターネット用のプロトコルが乗っているのです(プロトコルとは、コンピュータが通信しあう時の約束事です)。

インターネットの利用者が個々人のつながりを重視する

インターネットの利用者が個々人のつながりを重視するようになり、従来のように、自分の気に入ったものを取り出すようなサービス(ショッピングや情報閲覧・検索)とは異なる部分(ブログやSNS、特にSNS)に付加価値を見出し始めているという変化も、「芽」を語る上では見逃してはならない。パソコンからケータイヘ。ネット社会におけるこうしたパラダイムの変化が、若者を中心として劇的に起こっている。2007年10月、巨人ヤフーの提供するケータイポータルの1日当たりの閲覧数(ページビュー〈PV〉/日)が、創業からわずか2年足らずの新興勢力DeNA(ディー・エヌーエー)の4分の1であったことが報じられ、これはネットが急速に携帯化していることの現れとして、業界に大きな衝撃が走った。