高校時代に良妻賢母の典型といった感じの友だちがいた。彼女は短大の保育科に進み、幼稚園の先生を2・3年やって、かわいいお嫁さんになるのだろうと誰もが思っていた。ところが独身なのは仲間内では彼女だけ。職場の保育園では主任保育士として残業も厭わず仕事に励んでいる。その反動なのか、休日はブランド品で身を包み、エステに通う。主婦になった私たちにはうらやましくて仕方ない。しかし、実際には苦労も多いらしい。「保育士していると出会う男性は園児のお父さんばっかりで、みんな既婚者なのよ。
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それで縁遠くなっちゃったのよねぇ。それなのに若いお母さんたちからは『先生は保育士の資格は持っていらっしゃいますが、子育ての経験はおありじゃないですものね』なんて嫌味を言われるのよ」それでもたくましく働き続ける彼女を見ていると、人生ってどこでどうなるかわからないものだと思う。